私の名前は糀 亜里(こうじ あさと)です。
私は、岐阜県各務原市で三姉妹の三女として生まれました。
小さい頃はおばあちゃん子で、よく一緒に散歩をしたり、神社に行って、木漏れ日や風の気持ちよさなどを感じながら過ごしていたのを覚えています。
姉たちからは「要領がいい」とよく言われていました。それは、姉たちが母親に怒られているのを見て、自分は怒られないよう母や父の機嫌や顔色をうかがいながら過ごしていたからだと思います。
祖父が倒れたことをきっかけに
中学生の頃、一緒に住んでいた祖父が脳梗塞で倒れました。急に歩くことも話すこともできなくなりました。
介護保険制度がない時代、自分で起きられない祖父を、介護の知識ゼロの母が一人で抱きかかえ、お風呂に入れたり、食事や排泄のお世話をしていました。
「おーい!おーい!」と夜中に祖父が呼ぶ声が今でも私の耳に残っています。
私が手伝えたことと言えば・・・
祖母がお風呂に入ってる間、祖父を見守ることくらいで、何もできない自分を感じていました。
その経験や思いが、私を福祉の世界に導いていきました。
介護の知識があれば、祖父にとっても家族にとっても、大変ながらも穏やかな生活を過ごせたのではないかという思いです。
大学では社会福祉を学び、介護福祉士の資格をとりました。
卒業後20年以上、「専門知識があれば、よりよい関わりができるはず!」と信じ、仕事をしながら学び続けました。
〈経歴〉
・特別養護老人ホーム 介護職員
(介護福祉士)
・デイサービス 介護職員
・ホームヘルパー
・居宅介護支援 ケアマネジャー
(介護支援専門員)
・地域包括支援センター
(社会福祉士・主任ケアマネ)
・特別支援学校 学校介護職員
・訪問診療のクリニック 相談員
(精神保健福祉士)
福祉からの学び
私にとって福祉の仕事は、多くの出逢いと学びのある場所でした。
医師からもう歩くことはできないと宣言された方が、多くの人の援助と本人の強い意思で歩けるようになられた姿。
「こんな身体なら死んだ方がいい」と嘆いていた方が、「障害のお陰で皆さんと出逢えて幸せだった」と変化された過程。
苦情が多く、職員から苦手とされていた方が、深く接したことで見せてくれた「やさしさ」。
そんな体験を通して、人の可能性を感じる日々でした。
ただ・・・
制度による限界
介護保険制度上いろいろな制限があり、また限られた時間の中で、思うように出来ないということがたくさんありました。
学びを得るごとに、その限界にもどかしさを感じる日々が続いていました。今でも、あの時あの方に、もう少し違った関わりができていたら・・・と思い出すことがあります。
そんな思いを感じながら、自宅に帰ってからも仕事をしたり、息子を保育園で預かってもらえるギリギリの時間まで働いたりしていました。
時間に追われる日々、抜けない疲労感
いつの間にか私は、仕事、家事、育児に追われるようになっていました。
子育ては私の喜びでもありました。息子の笑顔と成長を見られることが本当に嬉しかったのです。
それなのに・・・
いつも体調が悪く、すっきりしない日々が続いていました。
その頃の私は
■ 毎朝、背中の痛みから始まる
■ 肩がいつも凝っている
■ 頭が度々痛くなる
■ 疲れが抜けず、すっきりすることがない
■ 体調をすぐに崩す
■ 気持ちに余裕がない
■ 先のことを常に考えてしまい、気が休まらない
そんな状態でした。
あんなに大切にしていた仕事を「辞めたら楽になるかな・・・」と思うようになっていました。
だけど辞めることはできませんでした。
辞めることを考える余裕さえなかったのだと思います。
ところが偶然にも、転機が訪れました。
仕事をしない選択
毎日が追い込まれるような日々の中、夫の転勤が決まったのです。
それを聞いた私は、転機だと感じ、退職を決断しました。
そして私は「積極的に何もしない」という時間を作ることにしたのです。
子供が学校に行っている間は、
・私一人の時間
・何をしてもいい時間
・私自身に意識を向ける時間
そうすることにしました。
自分がわからない・・・
時間にゆとりができたはずなのに
「今、私はどうしたいのか?」
「どんなことが嬉しいと思うのか?」
「何をしていると楽しいのか?」
何も浮かんできませんでした・・・
そんな自分に驚き、悲しくなりました。
ずっと周りに合わせて生きてきたからかもしれません。
ようやく、うっすらと浮かんできたこと
今、自分がしたいことは何だろう・・・と考え、ようやく1ヶ月後。
うっすらと思い浮かんできたのが「心地いいと感じることをする」でした。
その中の一つにマッサージがありました。
介護の仕事をしていた頃は、腰痛対策で行くこともありましたが、「マッサージは贅沢」という思いがあり、行くことがなくなっていました。
どこに行こうか悩んでいると、たまたま友人が近所にあったリラクゼーションサロンを教えてくれました。
そこは、木がたくさん使われている落ち着いた空間で、フラワーエッセンスたっぷりのクリームを使ったマッサージは、本当に気持ちがよく、私は幸福感に包まれました。
セラピストさんとも気が合い、ちょっとしたご褒美として、定期的に通うことが私の楽しみになりました。
ちょっと不思議な人?
施術を受けながらセラピストさんと話をしていた時、
「あさとさんに紹介したい、ちょっと不思議な人がいる」
と言われ、あるサロンを紹介されたことが、私のさらなる転機となりました。
そのサロンは、やはり不思議でした。
整体やトリートメントのメニューもありましたが、カウンセリングやリーディングのメニューがあったのです。
疑いよりも興味が増してしまい、氣づくと予約をしていました。
そして実際に施術を受けました・・・私の世界が広がったのを感じました。
脳の整理? 波動を動かす??
不思議な施術を受けた後、そこで開かれている講座も受けることにしました。
「脳の整理をして、波動を動かしている」
と言われました。
が、正直最初はピンときませんでした。
何度目かの講座の中で、 自分に対して驚くような言葉が出てきたことがありました。
「生きていてくれて、ありがとう」
「このままの私でいい」
「今まで頑張って生きてきた」
自分から出てきたその言葉に、自分でもびっくりしたのですが、その時やっと自分のことを認めてあげられたような、何かが緩んだような感じがして、涙があふれていました。
身体だけではない変化
それを機に、私の現実が少しずつ変わっていきました。
もちろん、身体も元気になり快適な毎日が過ごせるようになりましたが、それだけではありませんでした。
私が望んでいたことが現実になったり、奇跡かと思うような嬉しい偶然が、不思議なくらい続くようになりました。
この自分の変化に興味をもった私は、セラピストコースまで受講することにしました。
セラピーメソッド
このセラピーメソッドは、One Point Adviceの頭文字をとってOPA(オパ)と言います。
「私たちが元々持っている美しい世界を再現する」
というコンセプトです。 https://joyopa.jp/about/
オパは、現実の癒しと未来の創造を目的とし、それへの手立てとして身体・心・意識・脳、とエネルギーの整理・整頓をしていきます。
私を縛っていた価値観
私の中には
・人に迷惑をかけてはいけない
・人の役に立たないといけない
・常識は正しい
という思いこみや価値観があり、それがとても強いことを自覚しました。
傷ついた時にできた価値観
また、小学生の頃、仲のよかった友達から、急に意地悪をされたり、話をしてもらえなくなり、それが何となくクラス全体に広がるという今思い出してもつらくなる経験をしました。
それによって
・目立たないようにする
・人の顔色を見ながら過ごす
・自分を出したら嫌われる
という価値観が深く刻まれたことも分かりました。
脳の整理から感情の解放へ
そして、脳の整理講座の中で、自分に対して出てきた言葉が・・・
「生きていてくれて、ありがとう」だったのです。
その言葉が出たと同時に、涙があふれていました。
やっと自分を認めてあげることができ、心が緩み、それが身体へと伝わっていきました。
そしてさらに、自分に起きる出来事も、望んだことが起きるようになったり、会いたい人に会えるようになったり、サポートしてくれる人が現れたりしてきたのです。
姉や友人に喜ばれて
仕事としてケアやセッションを行うつもりはありませんでしたが、私と同じように仕事と家庭の両立で心身疲れている姉や友人にケアをして、楽しんでいました。
繰り返していくごとに、姉や友人に笑顔が戻ってきて、前向きな会話が増えてきました。
そして、友人がそんな空間に名前をつけてくれました。
それが「あさとの里」です。
友人と共に過ごす時間の中で、自分がいる場所が、里山のように、来た人がほっとできる場所でありたい、と思うようになりました。
その場所にいるだけで、なぜか安心できて、硬くなっていた身体や心が緩んでいく場所。
そして、友人と話をする中で、それを現実にするために、そんなサロンを作る!と決意することになったのです。
すべての人の中にある「やさしさ」と「力」
自然を感じるゆったりした空間にいるだけで、心が落ち着きます。
そして、身体に触れ、意識を向けていくと、自分の感覚が変わるのを感じます。
いらない身体の症状、感情、意識に気づき、少しずつ流していくことで、自分の中の「やさしさ」や「力」にも氣づきます。
氣づいた時には、すでに身体の症状が変化していることもあります。
多くの方にそんな経験をしてほしいのです。
あなたにその経験がいつ起きるのか?何回目に起きるのか?正直それは分かりません。
ただ、身体に意識を向けることによって、氣づくことはあり、そして必ず変化があります。
私はそこに繋がるお手伝いができることが嬉しいのです。
身体に触れながらお話をしていて、身体や氣持ちが緩んだ時に感じられるお一人お一人の中にある「やさしさ」や「力」。
それを感じられることが、私の喜びです。
それをあなた自身も感じ、それが周りに広がり、世界がどんどんやさしい世界となっていくことを想像しながら、私はいつも施術をしています。
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